A.N.D.が不定期で1 アーティストをフューチャーし、1つのBOXを EXHIBITION( 展示 ) と捉え、
スペシャルなBOXを製作し販売する [ A.N.D. DELIVERY PROJECT / EXHIBITION BOX ] 。
-The exhibition will go to your home!-
展示空間に来れないのであれば、展示空間があなたの元に行けば行けばいいのではないだろうか。
A.N.Dはインターネットから、この箱を通して、アーティストとあなたの間にフィジカル体験を生み出す試みを始める。
タイトル、コンセプト、ステートメントなど、展示と同様に世界観が詰め込まれており、まさにそれは「家に届く展示」。その内容や手法はアーティストによって異なるが、「一つの箱が鑑賞者の家に届く」をテーマととしたインスタレーションアート作品の様でもある。普段の展示空間とは異なる行程を要するこの体験は、この一つの箱を介すことでしか得られないだろう。今回は正体不明のアーティストということで、独占インタビューを掲載する。このインタビューを読んで興味が出た方は是非購入し、体験してほしい!
第二弾アーティストは昨年ANAGRAでも個展を開催し反響を呼んだ[TOY SORRY]
https://www.instagram.com/i.am.toy.sorry/
謎に包まれ遠い街にいる彼に今回のEXHIBITION BOXの企画を提案した。
(簡単には会えなくなったけれどインターネットのお陰でまた一緒に何かを創れる事がとても嬉しい。)
そして時間はかかったが海を越え、私たちのところに物が届いた。
ここからまた離れた場所に彼の世界観と、この喜びを届けるのだ!!
※本インタビューは、A.N.DとTOYSORRYのオンラインインタビューを翻訳したもの。
A:今回は企画から実現までシッピングの関係もあってだいぶ時間がかかってしまったけど、なんとか実現できてよかったです!
T:こちらこそありがとう!時間がかかったけどおかげでいいものができたと思うよ!そっちでパッケージングしてもらったりしたことでいいアイデアが出たりで面白かった!
A:今回のパッケージは当初の「ランチボックス」から少し変わっていきましたがどうでしたか?
T:コロナでドライブスルー方式のランチがいっとき増えて、その時にこのパッケージを思いついたんだ。でも、マクドナルドのハッピーセットみたいにしよう!っていうのはすごく気に入ってるし、出来栄えにも満足してるよ!チープでジャンクなイメージがマッチしてると思う!
A:ビッグマックの箱みたいでいい感じになりましたね!
A:秘密が多いのであまり話せないこともあると思いますがいろいろ聞かせてもらおうとおもいます!
まずはなんでこのスタイルになったんですか?
T:小さい頃にTOYSTORYを見て、もちろんウッディやバズや他のキャラクターたちにも感動したんだけど、それよりなにより、シドと彼が作るおもちゃに感動したのが大きいね!彼は僕のアイドルだよ!
A:小さい頃から、今と変わらないスタイルでおもちゃをバラバラにして合体させたりしていたんですか?
T:いや、父がオモチャを集めていたこともあって「僕のもの」というよりは父と僕のもののような感覚だった。だからなかなか壊すってことはできなかったから、みんなと同じ様におもちゃで遊んでいたよ。クリーチャーや敵のキャラクターが好きだったな。
A:お父さんもおもちゃ好きだったんですね
T:そうだね!父の影響は大きいと思う。父がいろいろな映画のクリーチャーのフィギュアを集めていた。ぼくにはそれが普通の光景だったし、大人でもおもちゃは欲しい、っていうは普通のことなんだと思っていた。自分が歳をとってそれが少し変わってるって気づくんだけどね!
A:いつ頃から今の様なスタイルになったんですか?
T:正確には覚えてないけど…なんとなくずっとこういうのがやりたいっていのはあって、いくつか作ってはいたんだよね。今みたいに動いたりとかはしなくて、スパイダーマンの頭をグレムリンにしてみたりとか、恐竜の頭にウサギをつけてみたり…そういうのは十代の頃からやっていたかな。誰にも見せなかったけどね!
A:だれにも見せなかったんですね(笑)
T:十代の頃にこんなの見せたら気味わるがられるからね!
A:どんな十代だったんですか?
T:普通の十代だったと思うよ!気持ちの悪いオモチャをこっそり作ってる以外は。(笑)まあでも、そんなに友達はいなかったかな… 映画をたくさんみて、音楽を聴いてることが多かった。
A:どんな映画を見てたんですか?
T:ジャイアントピーチ、リトルショップホラーズ、スモールソルジャースは好きだった。思春期に衝撃を受けたのはドニーダーコとか、πとか…日本の怪獣映画も見ていたよ!
A:ドニーダーコ!懐かしいですね!日本の怪獣はなにが好きですか?
T:ドニーダーコは10代にしかわからない気持ちを映画にしてるよね(笑) 日本の怪獣はとにかくクールだよね!本当に素晴らしいと思う。どれかって言われるとなかなか難しいけど僕はゴジラはもちろんだけど、ガメラも好き。
A:ガメラを知ってるのは珍しいですね!
T:パシフィック・リムのナイフヘッドの元になったギロンという怪獣がいるってことをきっかけにガメラには出会って、そこからいろいろ調べたよ!もともと亀が好きだったから興奮した!
A:音楽はどんなものを聴いていましたか?
T:ロックやパンクを聴いていたよ!友達がパンクバンドをやってたりしたこともあって、ライブにはよく行ってたし、ハウスパーティーもよく開かれるからそういうのもよく行ってた。
A:製作しているときはどんなことを考えてつくってるんですか?
T:リラックスしてるときもあれば、なかなかうまくいかなかったりとか、イメージと違ったりとかしてイライラすることもあるけど、とにかく集中してるから楽しいよ!自分の理想の世界を作り上げていく感じかな。今自分がどんなセンスなんだろう、とか、違う世界に飛んでいってる感じというか…僕はドラッグはやらないけど、近いんじゃないかな!(笑) 僕の作るものには伝えたいメッセージや意味は特にないよ!無駄だからおもちゃはいいよね!
A:そのとおり!無駄だからおもちゃはいいですよね!作る上でなにが大変ですか?
T:材料を集めるのはもちろん大変。コレクターの友達に譲ってもらったりとか、フリーマーケットで探したりとか。あとはやっぱり動かすのは大変だね。バランスが悪いと歩かなかったり。YOKOHAMAなんて超大変だったよ。
A:二足歩行ですもんね
T:そう、バランスをとるのが超大変だった。思い出したくないね…
A:どれが一番お気に入りとかあるんですか?
T:それぞれ作るの大変だったからみんな愛してるよ!ファミリーだからね。
A;物語はどうやって考えてるんですか?
T:ストーリーは作品が完成するちょっと前くらいに思い浮かぶことが多いね。ディティールを考えるときに、ストーリーが重要になってくる。武器をつけるのかどうか、とか。出来るだけ頭の中で再現しながら考えてるかな。じつは友達に相談して考えている話もあるんだよね!
A:友達がストーリーを考えてるってことですか?
T:秘密なんだけど、実は友達が考えた物語もあるんだ。どれかはおしえないよ!
A:秘密が多いですね(笑)ANAGRAで展示したときは、お客さんに物語を説明する前と後で、好きなキャラクターが変わってました。PETER LOVES ITの物語が評判で、一番最初にTシャツが売り切れたのはPETER LOVES ITでしたね!
T:それを聴いたときは僕も驚いたよ!でも同時にすごく嬉しかった。特にあのストーリーは僕も気に入ってたからね!東京にも僕の話をわかってくれる人がいる!って実感したよ!
TOYSORRY EXHIBITION / 2019 April at ANAGRA
A:コロナの時期はどう過ごしていましたか?
T:僕の住んでいるエリアは外出制限が厳しかったし、治安が不安定だったからずっと家にいたよ。仕事が忙しかったこともあるんだけど、気持ち的にもなかなか製作できなかったな。最近は少しやる気になってきた!
A:ストーリーのあるような動画もその時期はありましたね
T:時間あるからやってみようと思って音楽作ってお話考えて、撮影して編集して、、、全部一人でやってたんだけど思ったより大変だったのと、ちょうどその時期から忙しくなっちゃったからね、またやりたいな。一個作りたいお話があるんだけど、なかなかそれをやれるタイミングがなくて。
A:それはお話のあるような映像作品ですか?
T:そうそう!とてもシンプルで些細な物語だけど、いつかそれを撮れるといいな!
A:楽しみですね!最後に、なんで正体を隠すんですか?
T:宇宙人とか幽霊とかとおんなじで、いるかいないか分からない。それがTOYSORRYだね!
A:なるほど!でもこうして話せてるけど…
T:ほんとにそれは僕かな?
A:え!
T:ははは!画面越しのものを信じすぎない方がいいよ!
A.N.D. DELIVERY PROJECT
[ EXHIBITION BOX / #2 TOYSORRY]
EACH ¥7500 + Tax & Postage
□TOYSORRY box “TASTE VINYL EAT PLASTIC” / limited 7
•インタビューZINE / NTERVIEW ZINE
•ロングスリーヴTシャツ / LONG SLEEVE T shirts
• ミニポスター / MINI POSTER
• ドナーシリーズ キーホルダー / DONNOR keychain
• ZINE“Eating plastic lunch”
• ZINE“Eating plastic lunch” 和訳
※ドナーシリーズ キーホルダー / DONNOR keychain は何が入ってるか選べません。