この度ANAGRAではYOUNG HAMAによる写真展「ILLMATIC」を開催致します。
YOUNG HAMAは東京、渋谷を中心に活動する写真家です。
街はいろんな今を映す鏡だ
東京オリンピックや新型コロナウイルス、経済も流行もめまぐるしく変わる今の日本
都市再開発の波は止まらず綺麗に整備され続け、イラナイものをどんどん排除していく
彼の写真からは「街に生きる人々」というよりも「街に生息する生き物の姿」のような、「生命力」を感じる
彼はずっと変わらずに変わっていく街を撮り続けている。きっとこれからも変わらずに
さあ何がイルもので何がイラナイものなんだろうか?
本展に合わせ、1初の写真集も100部限定で発売いたします。
皆さまのご来場を、心よりお待ち申しあげております。
ANAGRA
Q
自己紹介をお願いします。
YOUNG HAMAです。
写真を撮っています。
Q
どんな作風ですか?
基本はモノクロで街にいる人の写真を撮っています。
フィルムで写真を撮っており、モノクロ写真は現像して引き伸ばし機を使ってプリントしています。
ハイコントラストな写真が多いです。
Q
写真を撮るようになったきっかけを教えてください。
友達がバカチョンカメラを持っていて、いいなと思いバカチョンカメラで友達を撮り始めたのがきっかけです。
現像からあがってきた写真を見てその場の空気とか気持ちがよみがえって来る感じが好きでハマりました!!
Q
ご自身のスタイルに影響を与えたと思う人はいますか?
荒木経惟さん、森山大道さん、橋口譲二さん、渡辺克己さん、黒瀬康之さん。
やっぱり街や人を撮ってる写真が好きです。
自分の知らない時代や、その時代にしかいないリアルな人を見てゾクゾクします。
黒瀬さんにはフィルムの現像、暗室でのプリントなど沢山の事を教えていただきました。
Q
どんな音楽を聴いていますか?
hiphopとreggaeをよく聞きます。
hiphopはCHOUJIやSCARSなどの日本語を良く聞きます。
SCARSの中では特にA-THUGさんの曲が好きです。
Reggaeは最近Spinna B-ILLが出した「ミテルヨ」と言うアルバムをよく聞いています。
夜になるとdancehallも聞きたくなりますね。
Q
好きな映画は?
ヤノマミ族のドキュメント
まだ資本主義に染まってないアマゾン奥地の部族の話なんですが。
同じ人間でも文化が違いすぎてくらいました!
Q
オリンピックに向けて渋谷の街がどんどん変わっていっています。街にいる人たちはどんな風に変わっていっていますか?
数年前に比べて外国人が多くなってきているなと感じます。
後はオリンピックに向けて街の浄化作戦で渋谷の路上生活者が一気に激減しました。宮下公園も工事が終わったみたいですが、工事の始まる前は公園で路上生活者がデモをやっていました。
みんなどこに行ったんでしょうか、住む場所が公園しかない状況なので、心配です。
後は余計な警察が増えましたね。
Q
コロナが始まってから街の様子はどんな風に変わりましたか?
緊急事態宣言の後は渋谷に誰もいなかったです。この世の終わりと思うぐらいの静けさでした。
高円寺には結構人はいましたが、活気がなくなりましたね。
Q
「自由に外に出て人に会うことができない状況」になった時にご自身の活動の意味は変わりましたか?
私は変わらず外に出て写真を撮っていました。
すみません。
外に出て街や人を撮ることに意味があると思ってます。
Q
今までと違うものは見えましたか?ポジティブなものも、ネガティブなもの含め。
より危機感が湧きました。
1日1日を大事に過ごすという気持ちが更に膨らみました。
自分の身は自分で守るしかないと改めて思いました。
今まで見てきた路上生活者の人はもっと過酷な状況下で暮らしているので、この厳しい状況も今に始まった話ではないと思っています。
今までと変わらず厳しいという感じです。
Q
他に挑戦したいアイデア・テーマはありますか?それはどういった関心があるためですか?
地元、長崎の喧嘩祭りを形にしたいです!!
男の殴り合いはゾクゾクします!!
Q
いま、最も興味を持っているモノ・コトは?
本間さんという人です。
高円寺の広場でよく1人で大声で「覚醒剤、それとも人間辞めるか」などヤバい事を叫んでいました。
ある日は拳を血まみれにして。
ずっと社会と自分との関係のあり方を探し、戦い続けてる人です。
最近はあまり会わないですが、会ったら「本間さん密着24時」をやりたいです!!
Q
今、やりたいことはありますか?それはなぜですか?
BBQして泳ぎたいです!!
海に潜ると心が落ち着きます。
Q
読んでいる方に一言お願いします。
写真展見に来てください!!お願いします!!
YOUNG HAMA PHOTO exhibition
” ILLMATIC “
ANAGRA
2020 8.14 FRI -8.23 SUN
WEEKDAY 15:00-22:00
HOLIDAY 14:00-21:00
この度ANAGRAではYOUNG HAMAによる写真展「ILLMATIC」を開催致します。
YOUNG HAMAは東京、渋谷を中心に活動する写真家です。
街はいろんな今を映す鏡だ
東京オリンピックや新型コロナウイルス、経済も流行もめまぐるしく変わる今の日本
都市再開発の波は止まらず綺麗に整備され続け、イラナイものをどんどん排除していく
彼の写真からは「街に生きる人々」というよりも「街に生息する生き物の姿」のような、「生命力」を感じる
彼はずっと変わらずに変わっていく街を撮り続けている。きっとこれからも変わらずに
さあ何がイルもので何がイラナイものなんだろうか?
本展に合わせ、1初の写真集も100部限定で発売いたします。
皆さまのご来場を、心よりお待ち申しあげております。
ANAGRA
STATEMENT
数年間、私は街に実際にいる人、路上で起こる光景を記録した。
その中で強く感じた事は人間、一人一人皆が全く違うという事だ。生まれも、育ってきた環境も、考え方も全く違う。
眼に写る人を見ると宇宙人に見える事もあった。
私が興味を持ち続けている路上生活者(街にいる人)は、この瞬間を精一杯生きている。
彼らの心は丸裸で強い個性を感じる。
良い意味で皆、狂っているように見えた。
「生きる」という事に挑戦し続ける人々の生き様を写真にしました。
YOUNG HAMA
1992年生まれ。長崎県出身。
様々な人が交わる東京の街、主に渋谷を舞台として活動する写真家。
街の中にいる人の「生き様」をテーマに写真活動を行なっている。
NEW RELEASE PHOTO BOOK
"303" YOUNG HAMA
Tang Deng 2020
Thanks to Ai Nishiyama(A.N.D.)
Edit and Book Design: Yohei Ishimaru
Text: Tatsunosuke
Translation: Shosuke Sean Suzuki
Publishing: Takahito Hirata | Tang Deng Co., Ltd.
1-32-18 Kobayashi Bldg. 3rd Floor, Uehara Shibuya-ku, Tokyo 151-0064
+81-3-4405-9346 mail@tangdeng.tokyo
ISBN 978-4-908749-23-0
©2020 YOUNG HAMA and TANG DENG
Photographs were shot in Tokyo 2016-2020
みんな憎たらしくて、グロテスク。一つしかない命を、血を流しながら、必死に生きようとしている。
とても滑稽だけど、同時にすごくチャーミングでもある。
ヤングハマの写真には、そういう人間の生への根源的な敬意と嫌悪感が同居しています。
究極に単純化して表現するなら「なんかほんとにいろんな人がいるよなー」でしょうか。
そう思いながらこの写真集を眺めてもらえたら嬉しいです。
編集者より